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じわじわ殺されない講義17 ファスティング (本編)
謎解きをしましょう。
まずはビデオを見てください。
何故ファスティング前後で野菜スープなのか?
食物繊維の働きと胆汁酸の関係で、二次胆汁酸を回避し、リフレッシュする為です。(と、書くと意味が解らないはずなので、平易に説明します。この説明では僕もわかりません)
腸内環境が整い、腸内細菌さん達がバランスよく元気でいる事が大切だよとお伝えしてきましたね?そこで、腸内環境を整える上で、世間一般が良く言う“食物繊維”です。
食物繊維には水に溶けるものと溶けないものがあります。
簡単に言うと水に溶けないものは消化ができないものです。ごぼうの繊維とかがそれに当たります。
世間一般ではごぼうがお通じに良いとされますが、実は反対で糞詰まりになる事があるのは既にお伝えしましたね?食物繊維も作られたマーケットですからね。
でもね、世間が言うこととは別に食物繊維の重要性は別のところにあります。
水溶性の食物繊維は適度な刺激となり、腸内微生物の関与で“酪酸”を産生します。
酪酸には次のような作用があります。
- 大腸のエネルギー源になる。
- 消化器全般(主に小腸と大腸)の抗炎症作用
- 抗癌効果
- 抗アレルギー効果
- ビタミン、ミネラルの吸収率の増加
- 脂肪燃焼効果
- ミトコンドリアの活性化
どうでしょうか?ケトン体に似た作用があります。因みに推奨しているグラスフェッドバターは酪酸塩を多く含んでいます。(日本のバターではそれは望めません)
人類は歴史的に見て高脂肪食で飽和脂肪酸を上手に使うことで消化器官を短くし、エネルギー効率を高めて高エネルギーを大脳に使うことで飛躍的な知恵を発展させました。
僕達が摂取した脂質は胆汁酸によって乳化され、その後に酵素の作用で分解されますね?(講義で使った模式図が思い浮かびますか?)
胆汁酸は殆どがリサイクルされますが、やはりリサイクルには限界もあり、一部の胆汁酸は組成変化を起こして毒素となります。二次胆汁酸と言います。
常に新しい胆汁酸を分泌させるような刺激を与えてくれるのが食物繊維です。
つまり、消化が悪い食物繊維にも役割があるのです。
水溶性の食物繊維はアボガドやキノコ類に豊富です。
キノコにはビタミンDも含まれます。特に干し椎茸。(干し椎茸を使う際は1時間程度でもいいのでお日様に当ててくださいね)
ビタミンDはミラクルビタミンです。若返りの妙薬とも言われます。
難治性の病気の方は特に必須です。欧米ではお医者さんが積極的に処方します。日本ではほぼ処方されません。
今回紹介した野菜スープは主に水溶性の食物繊維を抽出したものだと考えてください。
しかもミネラルもビタミンもしっかり摂取できるレシピとなっていて、干し椎茸も使っています。
狙いとしては肝機能胆機能の強化クリンナップと、脂質消化の強化です。
ファスティングの時だけでなく、日常生活のストレスなどで、消化機能が落ちたと感じたり、なんとなく疲れやすいと感じた時は、この野菜スープをしばらく飲んでみてください。
スッキリした感じがしたら骨スープも併用するといいですよ。
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