じわじわ殺されない講義13 LGSを癒やす

貴方にチャレンジしてもらいたいことがあります。

腸の弱い人にお勧めの食材があります。ズバリ干し物です。スルメ、貝ヒモ、貝柱、干しタコ、シラスなどですが、塩だけで作られたものです。

リーキーガットは腸のバリアが機能していないことを指していますが、バリアと言っても様々あります。
粘液、粘膜細胞、細胞間の接合部（タイトジャンクション）。これらが破られて体内に異物が入ってしまうことがまずいわけですが、タイトジャンクションををつなぐ主な栄養分はビタミンD、タウリン、亜鉛です。
これらは魚介の干し物に多く含まれる成分です。そして魚介の干し物は何と言ってもタンパク質の塊ですよね。ただし、干して硬くなっていますから、よく噛んで食べる必要があります。スルメなどは咀嚼が少ないと消化不良を起こします。しっかり噛むことでアゴの筋肉も強くなりますし、脳への血流も増えます。

良いものを選んでしっかり噛んで食べてくださいね。

裏技として、干しスルメを水と少々のお酒に一晩漬けて戻してバター炒めとかにすると美味ですよ。戻し汁も出汁として活用できます。
因みに…ビタミンDの効用を引き出すには日光浴ですよ。その際には皮脂膜（言い換えると垢です）が必要です。ビタミンD受容体は男女とも生殖器と腸に沢山あります。男は男らしく強くなり、女は女らしく美しくなりますよ。
妊活中カップルさんは干し椎茸（ビタミンD)の出汁と干しスルメ（タウリン、亜鉛）の戻し汁のブレンドスープをお勧めします。具材はお好きなもので。生姜とにんにくをたっぷり効かせて仕上げにバターを浮かべると更に効果的です。

さて、リーキーガット（Leaky Gut Syndrome）を検索していただくと、乳酸菌サプリを勧める記事を発見すると思います。
僕は乳酸菌サプリもヨーグルトも推奨しません。リスクとリターンが合わないからです。確かに合う乳酸菌サプリが見つかれば劇的な効果を得られるかも知れません（実際にそういう声をよく聞きます）が、合わなかった場合はかなり苦しい思いをする可能性があります。生みそや自家製の漬物の方が遥かに有用と考えていますし、僕の身の回りではそのほうが効果がでています。

乳酸菌サプリを売ってる人はそれを勧めるのが当然ですね（笑）お金ですから。

どうしてもの場合は乳酸菌は自分で作りましょう。
米のとぎ汁と黒砂糖少々（または蜂蜜少々）をペットボトルに入れて温かいところに放置。たったそれだけで2日ほどで乳酸菌発酵液ができます。酸っぱいいい匂いがしたら成功。ヤバイ匂いは失敗。成功したらそれを日光に当てると光合成菌も増えます。
その発酵液は様々な用途に使えます。乳酸菌液に醤油とレモンと混ぜて自家製ドレッシングとか。肉を漬け込むとか。塩もみ野菜に乳酸菌液をかけて一晩寝かせるなど、使い方は沢山あります。

身の回りにウヨウヨ居るものをわざわざサプリとして買う必要はありません。因みにサプリとか一般流通しているヨーグルトは単菌培養です。様々な方法で操作された菌かも知れません。

菌の話で思い出したのでちょこっと書いておきますね。
法隆寺が何故長持ちするのか？ひょっとすると菌が関係しているかも知れないという話です。

基本的に木材は樹齢と同じだけ耐用年数があります。樹齢千年の木で作った材木の耐用年数は千年です。ただし条件としては浸水期間と乾燥期間を適切にとり、乾燥は自然乾燥である場合です。

伐採された木は川に浮かべられ、何年か水を吸わされ、その後自然乾燥されるのが元々の製法です。そうやって作られた材木は実に沢山の微生物の住処なんです。

現代の住宅に使われる材木は機械乾燥です。法隆寺などの歴史的建造物の材木とは似て非なるものなんです。

以前の講義で、厳島の弥山にある弘法大師の消えずの火のお堂の話がでてきたのを覚えていますよね？あそこで「何か居るかも」と表現していたのはこういうことです。

参考リンク

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