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じわじわ殺されない講義4 飛躍的強化
飛躍的強化というタイトルですが、それが普通なんです。
貴方本来のパフォーマンスを取り戻すだけなんです。
まず我々の体内で合成されるもので、万能なGlutathioneという物質があります。
(日本語ではグルタチオンとかグルタサイオン。以下グルタチオンと表現)
これは健康で居続けるためにはとても重要な物質です。
答えを先に書きますと【骨スープ】をしっかり摂取することです。
ただし・・・もうお解りのはずですが、材料の骨の質は重要です。身近で入手し易いものは放し飼い地鶏のガラで作ることです。それ以外にも良質の小魚出汁も有用です。抗生物質だらけのブロイラーのガラでは思うような効果は得られないことは言うまでもありません。
グルタチオンは我々の身体内で合成できます。
その材料として効率が良いのが放し飼い地鶏などのガラスープです。
もし手に入れば、放し飼いの豚・野生のカモ・鹿の骨、牧草牛のスネや尻尾、羊の骨、猪の骨なども良いです。あごだし(トビウオ)やその他の小魚出汁も有用です。
何れにせよ質が大切です。ラーメンのスープを思い浮かべた人もいるかもしれませんが、残念ながら化学調味料なしで材料の骨にまでこだわったラーメン屋さんは少ないです。
もしそういうお店があったなら、「麺なしでスープだけ」を注文すると良いですね。
このグルタチオンは抗酸化物質の有効なリサイクルを促進します。老化を抑制し、ガン、心疾患、糖尿病、アルツハイマー、自閉症などあらゆる慢性病を強烈に抑制することが知られています。
解毒酵素の効率を高める作用も強大ですから、免疫マイスター、解毒職人として表彰したいくらいです。
グルタチオンのサプリやグルタチオンの注射(保険適応外の自費となる場合が殆どで高額です)などが利用されていますが、それはとても不自然な摂取の仕方です。
難しく考えなくとも良質の骨スープで十分なのです。
ただし誤解しないでほしいのですが、物質としてのグルタチオン単体をおすすめするわけではありません。
私達の体内で合成される物質ですから、あくまでもバランスが重要で、日頃の食べ合わせなどが重要なのです。
骨スープに併せてその他にもおすすめする食材がありますから、貴方のアイデアで色々と組み合わせて美味しく摂取していただきたいと思います。
急激な老け込みなどは大概がグルタチオンの異常な減少であることが分かっています。
体内合成されていたとしても、悪い食事や汚染物質の摂取、薬や重金属、ストレスや精神的不安や放射能の影響などは体内のグルタチオンを大量に消費し枯渇させます。
逆に言えば、多くの不調症状に当てはまる人は薬味たっぷりの骨スープを飲むと改善していくことがほとんどです。
人体はグルタチオンを作る際に単純な3つのアミノ酸から合成します。システイン・グリシン・Lグルタミンです。
材料としてはこの3つの成分なのですが、人体の不思議というか、いろいろなミネラルの一部が欠乏気味の人はうまく合成できません。
特にマグネシウムです。ただマグネシウム単体のサプリなどを摂取しても駄目ですよ。この辺は複雑なんですね。
サプリなど人工的に化学合成するグルタチオンは薬品を使って簡単に3つのアミノ酸から合成します。Lグルタミンは味の素の成分ですが、味の素は人工化学合成されたものなので自然なLグルタミン酸とは全く違って万害です。
こんなふうに書くと【難しい】と感じるかもしれませんが、鶏ガラと野菜くずで取ったスープに良質の塩(にがり成分を含む)で味付けすると要件を満たしてくれます。
マグネシウムというのは【にがり】なんです。
今の塩と違い、昔の塩はにがりを含んでいるものが当たり前でした。精製塩などの普及は戦後ですからね。
基本的には海塩のほうが我々の体には馴染みがあります。岩塩を使う場合は産地や含有ミネラルなどを調べる必要があります。
塩に関して興味を持った人はこちらのサイトに詳しく書いてあります。
グルタチオンの話に戻しますね。
抗酸化物質をリサイクルすると書きましたね。
体内での酸化を防ぐのは、ビタミンCやビタミンE、各種脂肪酸などがありますが、それらの欠乏などで体液や各組織を代謝する際に過度に酸化していきます。適度な酸化であれば良いのですが、代謝の際に極端な酸化が起こりそれが還元されないままだと不調になります。
酸化そのものが悪いわけではありません。代謝する際や病原体と戦う際にも酸化というプロセスを巧みに使っているのが我々のような高等生物です。
酸化≒悪 そういった間違った常識はいけません。酸化は必要なのです。免疫細胞が異物排除する際も酸化を巧みに使います。炎症を起こすのも酸化を利用しています。
身体の調整力が低下して炎症を起こしっぱなし(慢性炎症)酸化しっぱなしの状態がまずいのです。
酸化プロセスの最後の段階で出て来る酸化物を上手にリサイクルするのがグルタチオンです。これが起こると、体はフリーラジカルを減らして、また新たなグルタチオンを再生します。
グルタチオンは免疫システムが感染と戦ったりガンを予防したりする重要な役割と関係が深いのです。研究ではエイズのなどの治療にも重要であることが分かっています。
体の解毒システムの中で最も重要で、毒素はすべて吸着されてグルタチオンにくっついていき、それが便や尿として体外へ排出してくれるからです。
グルタチオンレベルが上がると、筋肉ダメージが減り、回復期間が短くなります。脂肪生産するよりも筋肉を発達させる方へと代謝をシフトしてくれます。筋肉系の代謝にはミトコンドリアが深く関係します。(後の講義にて)
デトックスという言葉が流行っていますが、ネットや書籍などで見かけるデトックス法は多くの場合惜しいところで間違っています。
例えば、断食中の食欲に対する葛藤を抑えるために果物酵素を摂取することを推奨していたり、断食後の回復食で【おかゆ】を推奨していたりします。
断食に関して少し触れますと、断食後24時間で蓄えられたブドウ糖はほぼ空っぽになります。
この状態で飢餓スイッチがオンになるのですが、果物酵素などの糖質が高いものを口にすると身体はそれを求めます。脂質を代謝させるスイッチが入らないままになります。
そうやって断食しても脂質を燃やす回路が働きません。下手をすると筋肉を分解して糖を作る回路をオンにしてしまうのです。筋肉分解と糖の燃焼で急激に体が酸性化すると極端なアシドーシス(体液の酸性化)が起こります。
上手に断食すると筋肉量を保ったままで脂質代謝のスイッチがオンになります。その際には軽いアシドーシスの状態が約1日続き、その後落ち着きます。
脂質代謝スイッチがしっかりとオンになると10日前後の断食は全く苦ではありません。代謝機能が高まり脂質を効率的に活用できるようになります。
各細胞内のミトコンドリアもしっかりとエネルギーを作り、省エネでありながら高効率な脂質燃焼が可能な身体になります。
なので、断食中などでもし口にするならば鰹節の出汁や骨スープの薄いものや、梅酢(クエン酸が多い)を水で割ったものなどが適した水分補給となります。
回復食に関してもおかゆなどの糖質ではなく、骨スープをベースにすると脂質代謝サイクルを損なわずに早い回復をします。
これはグルタチオンの作用やクエン酸回路などの理屈が分かれば当然なんです。
断食に関しては今後詳しく取り上げますから、今の段階で断食をしようなどとは考えないでくださいね。
簡単に考えて実行すると危険ですよ。まじで。
今日覚えることは骨スープです。グルタチオンという名は忘れても良いのです。
週末に出かけて放し飼いの地鶏や猪の骨付き肉や鹿の骨付き肉を探しましょう。
最近はあちこちで猪や鹿が買えますね。
そして骨と一緒ににんにくや生姜やその他の余り野菜でスープを作りましょう。ハーブやスパイスも上手に使いましょうね。
ハーブやスパイスに関しても後の講義で出てきますよ。
朝の一杯や午後の休息時や就寝前の一杯で貴方の身体が活力を生みますよ。
そう考えると、日本人が好む【味噌汁】は理に適った日常食ですね。
小魚と昆布や鰹節で取った出汁と自家製味噌。味噌を作るときはにがり成分の入った海塩ですからね。
具材が魚のアラなどであればほぼ完璧です。
また冬にはたまらないレシピの鍋物などはグルタチオンを合成する要素がしっかりと含まれていますね。
どうですか?難しくはありませんね?
日本人の知恵はすごいのです。味噌汁や鍋物はほぼ完璧なスーパーフードです。
冬には自家製味噌を作りましょうね。その際には無農薬の大豆を選びましょうね。
※大豆はほとんどの場合はグリホサートを使います。(アレですよ!ラウンドアップです)なので選び方は慎重に!
スープの上手な作り方・・・説明するかどうかを迷っています。出し惜しみではなく面倒なだけです(笑)
どうしても教えてほしい人がたくさんいるようならばビデオに撮りますが・・・
感想のところで書いてください。
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アウトプットは自分の為に行ってくださいね。