ココナッツオイルのFAQと前回の宿題の答えを解説します。
輸出入ビジネスの場合、【為替変動】を抜いて考えることはできません。つまり、投資家としての聡明な見方をして、変動に対する備えを怠ってはならないのです。
皆さんから頂いた意見の大半は考え方としては正しいです。ただし、教科書的には正しいことかも知れませんが、ちょっと視点が違います。あくまでも僕の意見ですが、音声でまとめました。
ココナッツオイルFAQ
太文字をクリックすると解説が出てきます。
このココナッツオイルを作ってくれる生産者について
素晴らしいココナッツオイルを作ってくれるSamui Renong社のルーツについてお伝えします。
現在の代表者のムーさんの祖父が100年以上前からココナッツの栽培を始めました。
Samui Renong社は創立こそ15年前ですが、製造レシピはムーさんのお母さんの代で確立されたようです。
現在、サムイ島はリゾート地になってしまっています。地元の人は土地を売って、自然の代わりにリゾートが立っています。
サムイ島が自然を残すためにココナッツオイルの製造を昔ながらの方法で続けたいそうです。良質なココナッツで品質の高いオイル作る努力を行い、それによりしっかりとした適正価格で販売ができるので、ココナッツ農園を守ることができ、地域の社会にも貢献しています。このことが一番の誇りだそうです。
ココナッツの実の収穫のサイクルについて
一つの木からおおよそ200個のココナッツが取れます。緑のココナッツを収穫するのに45日間かかります。茶色いココナッツは60日間。茶色いココナッツはラウリン酸の量が多く、オイルの質が良いです。殆どの生産者は緑のココナッツも使っています。Samui Renongでは茶色のみ使用しています。
Samui Renong社のココナッツオイルの特徴
- サムイ島のココナッツのみで生産しています。他社は、インドネシアのオイルを購入してタイのココナッツを混ぜてるものがほとんどです。サムイ島のココナッツは、インドネシアのココナッツと同じ種族ですが、サムイ島の気候と温度により、より良質なココナッツを作ることができます。他の地域のココナッツもいろいろ試しましたが、間違いなくサムイ島のココナッツが一番です。
- 有機栽培の原料を使用し、生産工程全てが無添加、無漂白、無精製の自然な工程で行われています。
- Samui Renongでは15個のココナッツで1Lのオイル作ります。他社では13個で1Lのオイルをつくります。なぜなら、他社の多くでは遠心分離機を使って実からより多くのオイルを出しているためです。Samui Renongでは自然発酵分離を採用しおります。なぜなら、自然発酵のココナッツオイルは風味や香りが豊かで、一番抗酸化作用の量が高いからです。
- Samui Renongではココナッツの白い実の部分だけではなく、その回りの薄い茶色い層(内果皮)も使っています。この層にラウリン酸が多く含まれています。他社ではこの部分を使いません。
おすすめの使用、調理方法
ココナッツオイルの利点としては、成分が中鎖脂肪酸ですから即エネルギーに転換するという特徴です。故に体脂肪が燃えやすくなるといわれています。
また、酸化にも強いので調理オイルとしては他の油脂よりも優れていると言えるでしょう。
使い方は様々ですが、タイではコーヒーに入れたり(ミルクのかわりに)米料理に使ったり、オリーブオイルのようにサラダに使ったりします。
お勧めの分量としては1日大さじ2杯程度です。これ以上食べても害は特に認められていませんが吸収できません。
商品の保管、使用、取り扱いについて
冷蔵はいりません。冷蔵で保存すると結露の発生の原因となり、その水分でオイルが酸化してしまいます。
また、直射日光に当たると色は白から茶色にかわります。質、味、香りには変わりませんが、外観を損ねることになります。
オススメは常温で暗い所で保管することです。
宿題の解説
PROJECT1 『ココナッツオイル』② 製造工程の映像
輸出入ビジネスの際に抑えておかなきゃいけない事があります。この点について僕は販売元さんにアドバイスをしました。皆さんの得意分野の為替についてです。
では問題。
具体的にどのような点をアドバイスすれば良いかを考えてみてください
音声でお解説しました。
課題はありませんが、感想などがあれば励みになります。