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ファンドを学ぶ その4 心理的なリスクと手法的リスク
前回の内容は長期の投資では欠かせないテクニックについて講義しました。
実は理屈で解っていても人はその逆を好みます(笑)
多くの人は住宅ローンを勇気を持って取り組みます。例えその期間が長期に渡るものでも、現実に今家を手に入れるの喜びを優先させます。
しかし、ローンと同じような金額を長期に渡って積み立てることには積極的にはなれません。ましてやその価値が市場動向で浮き沈みがあると大変です。心理的にも落ち着かないかも知れません。
不思議ですね?住宅ローンも積み立てファンドも同じように長期に渡って支払いを行うのですが、一方は未来の自分からの借り入れで、一方は未来の自分への支払いです。
どちらが未来を明るくするのか・・・これは合理的に考えれば解るのですが、一般的には歪みが生じてしまいます。マスメディアなどを通じて今の消費の素晴らしさを刷り込まれるからかも知れませんが・・・
Section3 オフショアファンドの項目は見て頂く順番があります。
さあ、今日も上記3つの講義を深く考察した人だけがこの先を見て下さい。
今日の話は ビジネスもトレードも合理的な判断 認知の歪みを排除する とも関係します。
一般的には誰しもが、お金を蓄えて増やしていく行為を遠ざけてお金を使ってしまう行為を好みます。
故にローンは繁盛する訳ですよね。
例え収入が20万円しかなくても2,000万円位のローンは平気で組めますね。
すると、本来持てないはずの“自分の家”が持ててしまいます。
正確に抵当権を設定され、死亡保険も加入させられますから“自分の家”とは言えないのですが、認知の歪みが起きているとそうは感じないのです。歪んでいると感じないので後々に【住宅ローンが苦しい】と感じ始めてしまいます。本当はローンを組む際に先々まで考えて、その苦しみも想像しなければなりません。しかし当初は、ローンを組む ≓ あこがれの我が家 『これで俺も一国一城の主だ』と変な喜びを感じてしまします。
本来なら絶対に持てない物が先に持てるのがローンの魔力です。
ローンというのは(住宅ローン以外も含む)未来の自分の労働力が担保ですね。労働には時間が関わりますから、未来の時間も先食いするのがローンの実体ですね。この辺は今までのSectionで十分に解ってますよね?
ただ、家を持つこと自体を否定はしません。この勉強会では【価値】というものを【お金】というスケールで測った切り取り方をしていますから、家や物などに宿る【思い出】などは全く除外してクールに考えた話をしています。
家を持ちたいのは人情でしょうし、実際にそうやって家を買った人もいますね。そういった方達の気持ちを踏みにじる為にこんな事を書いているのではありません。そこは誤解の無いように。
例えローンを活用するとしても、資産があってそこから生み出すお金で色々な事ができたら理想だと思いませんか?
【水瓶の中の水を飲むのではなく、水瓶から溢れた水を飲む。】
もし少しずつ水が湧き出る魔法の瓶があったら、そういう使い方をするのです。
この水瓶は干上がってしまうと新たな水が湧き出すことはありません。
利回りを活用するとはそういうものなのです。
貴方を祖とする一族がこの考え方を踏襲すれば、孫子の未来も明るいと思いませんか?
さて・・・本題に入って行きますが、この勉強会でお勧めする積み立て投資はそれを可能にする機能が入っています。
ジョイントと繰り延べ運用がそれに当たります。
ジョイントとは単独の名義ではなく、家族や親子の共同名義だと考えて下さい。
繰り延べは満期後も引き続き運用委託をできる事を指しています。
これらを深く理解する為に、全く違う視点から説明しますね。
説明はドルコスト平均法の致命的な欠点についてです。この欠点の克服方法とジョイントや繰り延べと大きく関係します。しっかりと考えながら見て下さい。
繰り延べやジョイントについては今後詳しく触れていきますから安心してくださいね。
課題ではありませんが、考えたことをアウトプットしてみてください。